細胞免疫療法について

細胞免疫療法は、患者自身の免疫細胞を利用してがんを攻撃する治療法です。この療法は、免疫系の機能を強化し、がん細胞に対する攻撃力を高めることを目的としています。以下に、細胞免疫療法の主なポイントを示します。

1.免疫細胞の抽出 |
患者の血液から免疫細胞(主にT細胞やNK細胞など)を抽出します。 |
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2.細胞の活性化・増殖 |
抽出した免疫細胞を体外で活性化し、増殖させます。この過程で、がん細胞を特異的に攻撃する能力を高めるための処理が行われることがあります。 |
3.投与 |
活性化・増殖した免疫細胞を患者の体内に戻します。これにより、がん細胞に対する攻撃が強化されます。 |
4.がん細胞の認識 |
細胞免疫療法では、がん細胞を特定するための情報(ペプチドや抗原)を免疫細胞に与えることがあり、これによりがん細胞をより効果的に認識し攻撃することが可能になります。 |
5.治療対象 |
細胞免疫療法は、患者の免疫系を利用するため、副作用が比較的少ないとされており、個別化医療の一環として注目されています。ただし、すべての患者に適応できるわけではなく、治療の効果や適応についてはご相談ください。 |
脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞、皮膚病、感染症、下肢閉塞性動脈硬化症、など。当院では、胸部レントゲン、腹部エコー、心電図、CAVI(血管年齢測定)なども必要に応じて行います。
6種複合免疫療法
当院では細胞免疫療法の1つ“6種複合免疫療法”を取り扱っています。
特長は特許技術により同時に6種類の免疫細胞を増殖・活性化させる事で、それぞれ異なる作用の免疫細胞同士がチームプレーで働くためより高い効果が期待できる治療です。
実際に1種類の免疫細胞より、6種類の免疫細胞の方がより多くのがん細胞を攻撃したことが実験でわかりました。
○ | 掲載情報:Scientific Reports. 2023 Apr 26;13(1):6803. doi: 10.1038/s41598-023-33987-2. |
○ | 論文タイトル:Expansion of mixed immune cells using CD3/CD161 co stimulation for the treatment of cancer |
適応するがん種

- 肺がん、肺腺がん
- 胃がん、食道がん
- 大腸がん、小腸がん、結腸がん
- 腎臓がん、すい臓がん
- 肝臓がん、胆管がん、胆のうがん
- 口腔がん
- その他希少がん